
新潟の食文化を伝えるブランド事業として展開されている「雪室」を活用した商品づくりが面白いです。
雪室とは、冬の間に降り積もる雪を大量に保存して”天然の冷蔵庫”のようなものを作り、その中で食品を貯蔵する、というもの。
特殊な方法で作られる雪室は一年を通して雪がなくなることがありません。
電気の力を使わずに一定の低温と湿度を保ち続けることができます。
自然の力を活用したとてもエコな食品保存の知恵。
さらに、雪室で貯蔵された食品は普通の冷蔵庫で保存するよりも鮮度を保ちやすいというメリットもあります。
温度と一緒に適度な湿度を保つことで食品を乾燥から守って劣化・酸化のスピードを遅らせることができ、食品にストレスを与えずにじっくりと熟成させることができるとのこと。
雪国の知恵「雪室」とってもすごいです。
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八海山雪室見学
新潟県内には実際に、雪室見学をできる場所もあります。
新潟県南魚沼市長森「魚沼の里」にある八海山雪室では雪中貯蔵庫体感ツアーという見学ツアー行っています。
八海山の緑深い森林に囲まれた小道を進むと…
コンクリート造りのモダンでオシャレな建物が登場。
建物の中に雪室があり、大量に蓄えられた雪と共に保管されるお酒の入ったタンクや麦芽などを見学することができます。
(中はとても冷たいので夏でも上着必須。)
見学の最後には雪室貯蔵されたお酒や甘酒の試飲ができます。
↓樽に入っているのはウイスキーではなく、なんと焼酎。
建物内には雪室だけでなく、雪室貯蔵された食品を販売するショップや作家作品の食器などを扱う雑貨店なども入っています。
KAJIMA DESIGN 星野時彦氏による設計で数多くの建築賞を受賞しており建築だけでも一見の価値あり。
雪室見学は事前に受付での予約が必要なので、早めに予約だけ済ませておくのがおすすめです。
魚沼の里
八海山雪室がある魚沼の里には、他にも様々なお店が集まっています。
旧家の一部を移築した古民家風の蕎麦屋「長森」では雪室熟成された新潟県中越地域さんのお蕎麦を頂くことができます。
普通のお蕎麦と比べてコシが強くてしっかりとした歯ごたえ。おいしかったです!
その他、クラフトビール「ライディーンビール」の醸造所(猿倉山ビール醸造所)、八海山系の軟水を使ったパンを販売するさとやベーカリーなど、ここでしか味わえない食が目白押し!
森林に囲まれた里山は、景観がよく空気もおいしくて最高でした。
県外ナンバーの車が多くて、カップルやファミリーがたくさんいた印象です。
休日の新潟ドライブ旅行におすすめです。
http://www.uonuma-no-sato.jp/facility/yukimuro



以上、八海山雪室見学・魚沼の里:雪の力で食品貯蔵する雪国の知恵でした!
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